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2006年10月25日

●山田昌弘: 新平等社会

「パラサイトシングル」,「希望格差社会」で話題をさらった著者が,希望格差社会に対する処方箋を提示している.題名は,ギデンズ編の『新しい平等主義』からとったとのことである.それらにならって,経済的格差を家族に起因する格差を希望格差に結びつけることのない新たな平等主義を探っている.

新平等社会―「希望格差」を超えて新平等社会―「希望格差」を超えて
山田 昌弘

文藝春秋 2006-09
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2006年10月23日

●大学教員の研修義務化

大学教員も研修が義務化されるようだ.研究能力さえ優れていればよいという時代は終わったのだろう.むろん,教育も大切だとは思う.だが,具体的にどんなことを研修するのか.求められる講義とかゼミなどの教育内容とはどんなものなのか.いろいろと難しい問題があるだろう.

2006年10月22日

●Kalita 電動コーヒーミル C-120

電動のコーヒーミルを購入した.以前はミル付コーヒーメーカーを利用していたが,それが壊れたのをきっかけに,ペーパードリップで自分で淹れている.

豆はお店で挽いてもらっていたが,何日もたてばどうしても湿気で劣化してしまう.そこで,ミルを導入した.当初は手動のミルを考えていたのだが,一日に何杯も飲むし,面倒さと飽きるのではないかということを懼れて,結局は電動にした.

この製品はそれほど高価なものでなく,扱いや手入れも容易だ.ミルの効果はやはりある.コーヒー豆を挽くときのよいにおいと,お湯を注いだときの粉のふくらみ.やはり,挽いた状態より豆のほうがもちがよいようだ.こんなことなら,もっと早く導入するべきだった.

Kalita 電動コーヒーミル C-120Kalita 電動コーヒーミル C-120

Kalita
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2006年10月19日

●橋本健二: 階級社会

本書では,「階級」という概念にこだわり続ける著者が,格差社会に対する分析を行っている.著者は日本社会はいまでは諸外国に比べても不平等度が高い社会であることを客観的データを用いて示している.

このままの傾向が続くとするならば,確かに「階級」という概念が再登場することになるかもしれない.一部の「上」とそれ以外に二極分化し,文化や性向もまったく異なってくるのではないかと予想される.実際,小さいときから私学に通う子と,ふつうに公立校に通う子とで,もはや文化が異なっているのではないか.

階級社会―現代日本の格差を問う階級社会―現代日本の格差を問う
橋本 健二

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2006年10月18日

●大黒岳彦: 〈メディア〉の哲学

本書は,ルーマンの社会システム理論を用いて,メディア理論を構築しようという野心的な試みである.マクルーハンやベンヤミン,キットラー,デリダをルーマンと結びつけて,メディア論の問題の解明がなされている.ルーマン理論を内側から破る,とされているが,果たしてそれは可能であったのかどうか.興味深いところである.

〈メディア〉の哲学 ルーマン社会システム論の射程と限界〈メディア〉の哲学 ルーマン社会システム論の射程と限界
大黒 岳彦

NTT出版 2006-09-09
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2006年10月17日

●山田登世子: ブランドの条件

本書では,いわゆる高級ブランドがブランドとしていかに確立されたのか,ルイ・ヴィトン,エルメス,シャネルなどについて取り上げて,明らかにされている.ブランドという現象はなかなか不思議であり,以前から関心をもっている.特に,日本において,高級ブランドの人気がここまで高いのは,よくわからない.日本では,高級ブランドの店はさらに拡大しているし,人気も落ちていない.なぜ,日本人は高級ブランドにこだわるのか.そういうことを考えるうえでも,ブランドの成り立ちを明らかにしている本書は,参考になると思う.

ブランドの条件ブランドの条件
山田 登世子

岩波書店 2006-09
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2006年10月16日

●橘木俊詔: 格差社会

このところ,格差社会に関する著作が続々と出版されており,チェックしきれないほどだ.本書は,比較的早くから日本社会における不平等の拡大傾向について主張していた著名な経済学者によるものである.不平等の拡大に関しては,執拗な反論もあるが,著者はさまざまな統計データを用いて,あらためて日本社会の現状を丹念に検証している.格差は拡大しているという結論は,結局のところ変わらないが,それに対する処方箋も示されている.

格差社会―何が問題なのか格差社会―何が問題なのか
橘木 俊詔

岩波書店 2006-09
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2006年10月15日

●ジークムント・バウマン: 近代とホロコースト

ヨーロッパ・アマルフィ賞を受賞した,バウマンの主著の翻訳が出版された.バウマンはこの著作によって,一躍ポストモダニティの理論家として国際的に広くその名が知られることになった.ホロコーストというものがいかに近代の必然的な産物であるのかが分析されている.

近代とホロコースト近代とホロコースト
ジークムント バウマン Zygmunt Bauman 森田 典正

大月書店 2006-09
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