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2006年11月12日

●黒沢清: LOFT

黒沢清: LOFT金沢コミュニティ映画祭

金沢21世紀美術館シアター21で行われた金沢コミュニティ映画祭で,黒沢監督のLOFTを観た.新作を書くことに行き詰った女流作家である中谷美紀が,編集長の西島秀俊に紹介された森のなかの家にこもって執筆を続ける.その隣の建物でミイラを保管する大学教授豊川悦司をみかけるところから物語は始まり,展開していく.

ミイラあり,幽霊ありといったホラー映画だが,単なるホラー映画を越えることを意図して,中谷美紀と豊川悦司のラブロマンスを盛り込んだようだ.いろいろな要素が詰め込まれていて全体としてわかりにくいのかもしれないが,一つひとつのシーンがとてもよく考えられて作られているように思う.非常にうまいと思った.ただ,幽霊になる役の安達祐実は子役のイメージが強くて,どうしても大人の女性に見えず,熱演しているのかもしれないが,違和感があった.どうして安達祐実を起用したのだろう.

映画上映に続き,黒沢監督と脚本家の高橋洋,そして,この作品にも出演されている西島秀俊が急きょ参加されたトークショーがあった.LOFTの話が多く,予告されていた「恐怖映画史講義」はそれほどなかった.黒沢監督はよく話す.西島さんは『大奥』の撮影を終えられたその足で金沢にまわれらたようだ.想像以上に背が高く,足が長くて驚いた.残念ながら,発言の機会は少なかった.だが,話からすると,そうとう映画を観られているようだ.

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