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2006年09月04日

●Wim Wenders:アメリカ,家族のいる風景

6月にシネモンドにて,ヴェンダースの新作を観た.ゴールデンウィークに観た,ジャームッシュの映画とほぼ同一のテーマを扱っていることに驚く.ずっと離れていて,その存在さえ不確かな息子,娘を探すという物語である.自分勝手で無責任であり,ほとんど家族を放棄している父親.でも,父親はいなくても子は育つ.一人で子を育てた母親もたくましい.現代家族における父親の存在とはなんであろうか.

ジャームッシュの映画はかなり楽しめた.しかし,この映画は全面的に楽しめたといえるものではなかった.ヴェンダースらしさはみられるのだが,かつてのヴェンダースの映画から得られたようなものは見出すことができなかった.それは,ヴェンダースはもう駄目なのではないかという,こちらの偏見だろうか.それとも,本当に才能が枯渇してしまったのか.もはや,ヴェンダースがかつての水準のものを撮ることはないのだろうか.

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