●青山真治: エリ・エリ・レマ・サバクタニ
青山真治: エリ・エリ・レマ・サバクタニ(シネモンド)
映像にせよ,音響や音楽の使い方にせよ,非常にゴダールを意識させる作品でした.もちろん意図的なもので,ゴダールっぽいと受け取られることもわかったうえで,あえてそうしているのでしょうけど….『月の砂漠』や『レイクサイド・マーダーケース』などより,面白いと感じました.壮大なノイズなども気になりませんでした.誉め言葉にならないのでしょうが,風景などがとても美しくて,一つ一つの画面が緻密に撮られていることを感じさせます.
この作品にせよ,先日観た『ある子供』にせよ,「希望」について語っているのが興味深いです.希望格差社会などとも言われますが,あらゆる人が,どこかに,なにかしらの希望を見出したい,それほど絶望的な時代なのでしょうか.