●The Archers
Vandenberghe, Frederic, 2005, "The Archers: A Tale of Folk(Final Episode?)", European Journal of Social Theory, 8(2): 227-237.
Margaret S. Archerの理論的著作4冊に対する書評論文です.アーチャーの理論的試みがどのようなものであるのかを丁寧に解説しています.アーチャーは初期にはW・バックレイとD・ロックウッドの影響下で,システム理論を独自に展開していました.2冊目以降は,R・バスカーの超越論的実在論に依拠し,その立場によって自らの理論を基礎づけています.評者はアーチャーの試みに対しておおむね肯定的な評価を与えています.したがって,ギデンズの構造化理論に対しては辛口となっています.Archerの試みは,日本ではそれほど注目されていないように思います.もちろん,日本でも著名になった他の理論家に比べれば,少しオリジナリティに乏しいのかもしれません.