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2005年11月17日

●ブリスフリー・ユアーズ

アピチャッポン・ウィーラセタクン: ブリスフリー・ユアーズ(金沢21世紀美術館 シアター21)

カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門でグランプリを受賞した作品です.タイ国境近くにおいて,ミャンマー人の不法入国者男性と,その男性をめぐるタイ人の若い女性と中年女性によって物語は展開されます.

2時間程度の映画ですが,後半の1時間はタイの森のなかで3人がすごすさまが描写されています.若い女性はミャンマー人の男性に好意を寄せており,二人は森に向かいます.そこである種の関係が結ばれます.中年女性もまた男性のことが気になっていますが,森の中で不倫相手と情事にふけり,偶然二人と遭遇する.しかし,劇的ななにかがあるわけではなく,非常にゆったりと流れる時間のなかにある三人が見事に描き出されています.

森の描写もいいのですが,とくに虫の音など音響が素晴らしく印象に残るものでした.

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