●トロピカル・マラディ
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アピチャッポン・ウィーラセタクン: トロピカル・マラディ(金沢21世紀美術館 シアター21)
11月11日から金沢で金沢コミュニティ映画祭が開催されている。映画祭と同時に、コミュニティシネマ/上映者ネットワーク会議2005イン金沢が開催され、そのネットワーク会議上映作品としてアピチャッポン・ウィーラセタクン監督特集が組まれた。タイ人の監督であるが、天才映像作家とかいわれているので、上映される4作品をすべて観た。
2004年の本作は、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、第5回東京フィルメックスでも最優秀作品賞を受賞しているとのことである。この作品は前半と後半に分かれており、前半部では愛し合う二人の男性同性愛者の日常が描かれている。映像はスタイリッシュであり、挿入される音楽やその使い方も非常に洗練されていて、とても感心した。後半は非常に不思議なもので、奥深い森の闇の中で兵士が虎と対峙するというものである。その闇の描き方と、音響のうまさが印象に残った。天才かどうかはともかく、かなり興味深い作品ではあり、高く評価されるのもうなずけるものであった。
上映後には、監督のティーチ・インが行われた。とても礼儀正しそうで、物静かに語る人であった。仏教の影響もあるのだろうが、タイの人々はみなあのような感じなのだろうか。