●少子化に関する意識調査
独身30〜40代は親孝行意識が低いそうです.未婚化・非婚化が顕著な世代ですが,この世代はやはり非常に特異な世代なのでしょうか.この結果は,親に対する強い依存を示しているのかもしれません.親には心の底では感謝しているものの,親孝行は何一つしていないので,まったく他人事ではありません.「親孝行したいときには親はなし」.「石に布団はかけられず」.よく考えないといけません.しかし,それはともかくとして,全般的には,少し怪しげな調査です.注意して読み取る必要があるでしょう.
30??40代の独身男女は「親孝行」「恩返し」などの伝統的価値観が低く、子どものいない中年既婚者は社会への要求が高い――。厚生労働省は、こんな少子化に関する意識調査と分析をまとめた。独身や子のない中年層について「個人を強く意識する傾向があり、結婚や子を産み育てる大切さを伝える取り組みを進めるべきだ」と結論づけているが、論議を呼びそうだ。
調査は「少子化を導く意識などの因果関係を把握する」として03年度末に初めて実施。電通に委託し、20??40代の男女2100人に郵送し、記名式でアンケートした。
調査は、対象を若年独身、中年の独身、子のない家族、複数の子を持つ家族など7分類し、結婚や仕事、社会、少子化などへの考え方を聞いた。このうち、価値観に関しては「親孝行は大事」「恩返しは大事」のほか、「日本人であることを誇りに思う」などの14項目から選ぶよう求めた。
「親孝行が大事」は若年独身男性で63%、同女性で81%が選んだが、中年独身男性は59%、同女性は65%。「恩返し」でも同様の傾向で、独身中年層は伝統的価値観が低いと結論。ただ、同じ中年層で、独身者と子どものいる場合との比較はしていない。
「国や社会が良くなってこそ個人が幸せになる」を選んだのは、子どものない中年既婚男性で46%、同女性が50%だったのに対し、子どものない若年既婚男性は39%、同女性は36%で、分析は中年層の「社会への要求の高さ」「個人意識の強さ」の根拠としている。
また、「現在と将来の不安事項」では、中年独身男女が「自分の健康」「親の介護」を選んだ割合が若年者より高かったことから、「自分に直接かかわることに不安を抱く傾向があり、結婚の意義を伝えることを推進する必要がある」などと結論づけている。
永井暁子・家計経済研究所次席研究員(家族社会学)は「この価値観が未婚化を決めているとは思えず違和感がある」と指摘する。