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2004年03月07日

●山形浩生: おたく立国?

先の記事に関連したものを,同じ朝日新聞のサイトで見つけました.山形浩生さんの論考です.コンテンツ産業育成政策に批判的のようです.

「おたく立国」ってマジ? 山形 浩生(評論家)

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 この手の公的な産業支援育成政策ってのが、世界的にも死屍累々(ししるいるい)でうまく行くためしがほとんどないからだ。日本の戦後の傾斜生産方式やら超LSIプロジェクトは数少ない成功例とされる。でもそれ以後は、その筋では名前を口にすることさえはばかられた某シグマ計画や第五世代コンピューター計画等々。それどころか下手な支援策のおかげで、不採算産業がずるずる延命し、強かった産業が左うちわのぬるま湯利権業界と化すなど、かえって没落する結果になることだってある。

 なぜ失敗するか?

 将来どんな産業が重要になるかだれにもわかんないからだ。官僚たちは優秀だけれど、日本の産業の将来を読める人は役人になるよりビジネスマンになったほうが成功するだろう。5年、10年後の流行を先読みする産業振興策は、そもそも分が悪いのだ。
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 だいたいアニメやゲームは現状のままで強い。だったらその現状をヘタに変えないほうがいいでしょ。金メダルやノーベル賞をとった人に、後追いであれこれ賞やら肩書をあげたりするみっともない図はよくあるけれど、産業政策でやることじゃない。ちなみに、ゲームもアニメも最近ちょっとかげりが見えているとぼくは思う。こういう分野が万が一落ち目になったとき、政策や法律を考えている人たちは何をしてくれるだろうか? 見捨てるか(それじゃ何のための支援策なのやら)、公的なお金で延命策をとるか(つまりは無駄金をつっこむか)。どっちもあまりうれしくない話でしょう。どっちも石を投げられるよ。
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