●岩木秀夫: ゆとり教育から個性浪費社会へ
目次
はじめに
第1章 世紀末学力論争の構図
1 日本教育史の流れからみた「ゆとり改革」
2 これまでの能力主義を回復すべきなのか−近代能力主義派の議論
3 成熟社会の教育プログラムが必要なのか−脱近代カリキュラム派の議論
4 レーガン,サッチャー流で進めるべきなのか−脱近代能力主義派の議論
第2章 近代能力主義の歴史としくみ
1 学校と社会の接続のしかた
2 初めから全国標準化された日本の学校系統
3 国民葬会社員体制としての偏差値序列
4 全国標準化教育から退く日本,めざす英米
第3章 バブルと「新たなこころの発見」−ゆとり(脱近代カリキュラム)改革の経過
1 臨教審(1984〜87年)の逆ベクトル改革
2 教育的価値のコペルニクス的転換
3 「新学力観」から「ゆとり・生きる力」へ−学習指導要領98年改訂
第4章 文部行政の宮廷革命−ゆとり改革と脱近代能力主義の政治力学
1 すべてのはじまりの臨教審(1984〜87年)
2 バブル教育政策を支えたポストモダニズム官僚・学者たち
3 周回おくれの脱近代能力主義−「二一世紀教育新生プラン」
第5章 脱近代能力主義(ポストモダン・メリットクラシー)の近未来
1 資本主義のフロンティア−地理的外延からこころへ
2 国際能力主義(グローバル・メリットクラシー)の成長
3 ポスト産業主義の労働と消費
4 個性浪費社会(イディオシンクラシー)の到来
5 新たな身分制社会?
おわり
岩木秀夫, 2004, ゆとり教育から個性浪費社会へ, 筑摩書房.